9月23日の週はポンドだけでなく、他通貨も日本銀行の為替介入で円高が急伸してしまい、FXで大損出す人続出の週だったと思います。私は今年初めに被った300万円の損失を順調に回復してきて安心しておりましたが、英国財務相の発言で一気に150万円の損失を出してしまい、手が震えました。
ポンドはなぜ9月23日に暴落したのか
9月22日に日本政府が24年ぶりに為替介入して円が高騰、ポンドが対円で大幅に下落しましたが、急激すぎる円高だったので、ある程度戻るだろうと予想して、ポンド買い、円売りで入りました。23日の日本時間午前中にある程度戻して利益も多少出ていたので、ロンドン時間にはこのまま利益出せるものとして放置していたのが甘かった。。。トラス新政権のクワーテング英財務相が大幅減税による経済成長政策を発表した直後、市場がこの政策の効果に疑念を持った結果、対ドルでポンドが大幅に下落し、その流れを受けてポンド全般下落によりポンド円の大幅円高につながったようです。減税額は2027年までに450億ポンド(155円換算で約7兆円)だそうです。減税すると政府税収減りますが、国民の購買意欲が高まって経済上向くから、結果トータルで税収上がっていくんじゃないかなと私なんかは考えてしまいますが、ことはそう単純ではないようです。イギリスメディアの記事と日本での報道を見ると市場がポンド売りに走った原因は以下だと解釈しました。
1)国の借金(国債)に依存した経済政策
経済政策の柱は国債発行による借金で賄います。国債は英国で上昇する金利を魅力として投資家に買ってもらうことを想 定しているようです。減税で税収下がって更に国の借金を増やすことは、当然経済が上向かなければ税収が上がらず、借金返したくとも返すお金が税収で賄えない、結果英国経済が破綻するリスクが高いということです。つまり英国の倒産ですね。うーん、そんなことありえるのかな。ですが、ロンドン金融街(シティ)のバシレイオス・グキオナキス氏(私は知りません汗)が現在でも政府財政赤字なのに、ますます赤字からの回復が難しくなるとコメントしているそうです。
2)減税対象が富裕層・大企業向け
今回の減税は所得税の最高税率を45%→40%に引き下げる、来年4月からの法人税引き上げの中止(19%→25%の計画)などで、結局大企業や富裕層が得するだけの政策で、英国経済を上昇させる起爆剤にならないとの懸念があったようです。最高税率下げられても、既にお金持ちの人から税金取らなくなるだけで、一般庶民の生活にはあまり関係なさそうですよね。また、法人税は引き上げ中止の恩恵を受けるのは黒字の大企業が多そうです。
今回の私の敗因
今回の敗因はズバリ以下基本を守らなかったことですね。コツコツ稼いでは、ドカン!とやられる典型パターンです。
1)ロスカットを設定していなかった
最近の相場は一旦大きく負けても、しばらく放置すると戻ったり、または利益がでたりしていたので、ロスカットを設定してなかったんです、一番やってはいけないことなのに。
2)長期間ポジションを持ちすぎた
1)と同じで含み損を抱えながら戻ることを祈り、ポジションを抱えたまま放置して5日間も持ってました。
3)ロットを上げすぎた
大きく稼ごうと50万通貨で取引してました、破滅的です。
4)ファンダメンタルズを無視していた
ポンド中心にポジションを組み立てていたにも関わらず、ウクライナ紛争や経済指標は気にしていても、政権がジョンソン政権からトラス政権に変わったにも拘わらず、政策の転換などを研究し警戒していなかった。
5)相性の悪いポンド円で取引していた
私はFX歴13年でポンド円で4回以上1日150万円規模の損失を出してきて、そのたびに、もう悪魔の通貨にはかかわらないと決めるのに、やはりボラタリティの高さに魅力を感じてついつい手を出してしまうんですよね、ギャンブルです感覚が。
以上のように大損出すべくして出す環境を自ら整えていたんです。
猛省からの回復を目指して
明日からは初心に戻り、次のことを徹底することでまたコツコツ稼いでリカバリーしていこうと思います。
1)ロスカットを設定する
リスクリワードを自身で設定し、リスクとして考えたレートにロスカットを必ず設定する。
2)ポジションを長くとも2時間までしか持たない
私が主戦場にしているのがロンドン市場なので17:30-20:30の間でポジションを2時間しか持たないようにします。
3)ロットは利益500万上げるまでは最大10万ロットとする
ロットを上げすぎていたので、ロットを最大10万ロットとします。
4)ファンダメンタルズ分析の徹底
取り扱う通貨国の政情については日本メディアだけでなく、少なくともBBCやCNNなどのソースからしっかり把握、自分なり分析していきます。