時短勤務に悩む人の道標①

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時短勤務に理解がない!

女性社員:「お疲れ様です。」

上司:「いや、まだこちらの作業終わってないから帰らないでよ。」

女性社員:「え、でも保育園に子供迎えに行かないと閉園時間に間に合わないんで。」

上司:「5分、10分で片付ければ良いじゃない。」

女性社員:「え、その作業そんな時間では終わらないです。」

上司:「みんなに迷惑かけるわけにはいかないから、とにかく終わらせて帰って。」

結局彼女は保育園に30分遅れて子供を迎えに行きましたが、保育園の園長からご指導が入ったそうです。

こんな会話、未だにいろいろな職場で聞こえてきそうな会話ですね。でもこんな会社に将来はないです。直ぐに転職活動した方がよいです。

形だけ時短制度を導入して、当社は働き方改革など従業員が働きやすい職場を実現します的なことを言いつつ、実は経営陣、その下のマネジメントの意識が「残業する社員が偉い」、「会社への貢献は労働時間の長さだ」という意識が抜けていないことの証拠です。これからますます労働人口が減少していく中で、更に労働力を女性だけでなく、子育て世代の男性従業員の労働力にも頼っていかなければならない状態で、こんなことをしている職場に将来があると思いますか?

お迎えまだかな?

人のことなんか分かんないのが当たり前

「時短制度使ってさ、残業しないで帰る○○さんって仕事あれだけしかやらないで給料もらえていいよねぇ」

「子供のお迎えとか甘えじゃないの。そんなの親に任せればいいじゃん」

「なんであんなに役立たないのが先輩なのよ、私より高い給料もらって」

子供のいる家庭と独身男性、女性、子育てを終えた世代、それぞれ環境が違う人たちが理解しあうのは中々難しいです。みんな自分のことでせいいっぱいなんですよ。かく言う私も独身、子供がまだいなかったときは、時短の従業員に対して似たような感情をもっていたように思います。自分がその立場にならないと分からないですよ、人間って。。。

ということを前提に考えると、子育て世代を支援する制度が形式的に設置されている会社において形式的な時短制度など、本当に子育て世代に必要な支援が機能するとは思えません。私がいた職場でも時短制度がありながら、残業を強いられ、親御さんに子供のお迎えに行ってもらい、子供との時間が取れないで、結局働きやすい職場に転職してしまった女性社員を何人も見てきました。

人って中々自分とは環境の違う人のことを理解できないものです。ではどうすれば良いのか。それは制度を具体的に機能できるように設定し、運用していくしかないんです。社長が徹夜作業などの長時間労働を武勇伝に語ろうが、上司が無駄に残業している社員を重宝しようが、とにかく時短などで通常より早く帰らなければならない従業員を強制的に帰らせるような制度が確立していれば、彼らの思考など関係なく、子育て世代の時短労働を支援することになりますからね。例えば残業が多いチームは上司の成績をマイナスにするなどです(もちろん管理職の方もケアが必要なので、それはまた別の機会に)。

人の理解よりも仕組み作りが超重要

働き方改革など、既存の仕組みの変革を伴うものを効率的に進めるのは、人の理解を得ることを考えるより仕組み作りをしてしまうのが一番手っ取り早いです。人は変化を嫌います。なので、変革しようとすると大多数が反対します。いわゆるコンフォートゾーン(自分が快適と思う環境)から抜け出たくないので。これは本能だから仕方ない。仕方ないならどうする?それは仕組みを作って強制的に変革していくしかないんです。なので、この仕組み作りをしっかりできるのは、改革が必要と心から考えている経営者とそれを理解するマネジメント層がいる企業だと思います。他社に倣ってとりあえず働き方改革を導入して形式的な制度ができている会社って、未だに結構あると感じます。ですが、そのような会社が将来的に変革できるとは思えませんし、変革できたとしても時間がかかると思います。そんな会社で自分の人生の大切な時間を費やして会社と付き合っていくんでしょうか。それよりも世の動きに合わせて変革を断行して変革を起こしている会社に移るべきです。もし、転職したら給料下がるかもしれないからなどの理由でとどまっているようであれば、辞めなくとも転職活動を始めたり、自分の将来に向けてビジネスの勉強するなど、仕事以外での時間を確保するなどしていった方が良いですよ。俺が若いときはあーだったとか、私が独身の時はこんなに子育てに理解がなかったわって言っている人たち(私も同じ世代ですが。。。)がたくさんいる会社には将来はない!アフターコロナで飛躍しようとしている企業は、既に様々な変革を実施し始めているはず。

脱出!
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この記事を書いた人

みちしるべぇのアバター みちしるべぇ 経営コンサルタント

✓経営コンサルタント
✓FX歴は13年
✓趣味:読書、ゲーム、映画鑑賞、旅行大好きなアラ○○○のおじさん

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