女の園は恐ろしいや (第3話)

無事というかステータスは派遣社員なんですが、新卒紹介予定派遣の場合、派遣会社の契約社員として派遣されるんで、少ないながらもボーナスがでる契約になってました。また、派遣先の企業に行く前にマナー研修と電話番練習のために一週間その派遣会社のオフィスで働くことになったんです。マナー研修は名刺の渡し方から挨拶の仕方、接待に行った時の席の割り振り方などすごく勉強になる内容でした。電話番もなれない社名(派遣会社)を言いながら、見込客から掛かってきた電話などは丁寧に対応することが必要なため緊張しながらも場数を踏めるチャンスでした。余談ですが、最近の若者は電話があまり得意じゃないという話でしたので、整体をやってくれる23歳くらいの男性、客先(現在コンサルタントなんでコンサル先)の24歳の女性にヒアリングしてみたところ、相手の顔が見えないのに話すのがすごく苦手だそうです。なので、人とのやり取りはもっぱらメールかラインなどだそうです。うーむ、ここで現在アラフィフであるあちきは思うんです、メールなどのもじって冷たくない?絵文字連続で使うと嫌われ者のおっさんになるし、ブラック企業出身、体育会教育真っ只中であった小生は断然温度感が伝わる電話派だったので、独立してからは対応を考えるようにしてます。もちろん世代ですべてくくれるもんじゃないので、個別判断で対応してますね。

で話は研修の話に戻るんですが、この研修中の派遣会社のオフィス、女性しか働いていないんです。そして、その職場は正に女性の園のそのもの。女性社員の中で派閥があり、Aという派閥の指示でやった仕事について、Bという派閥がケチをつけてやり直しになったり、その逆もあったり。ファッションを思い出したけど、バブル期を引きずった人もいたり、新しい雰囲気の服着た人がいたり、多様な格好の人たちでした。しかも、それぞれのボス格のお姉さま方は、顔を合わせないけどお互いをののしることを言っており、おいおい、ここにいるのが、一週間じゃなかったら転職考えるぞってレベルでしたね。また、研修仲間、つまり同僚も女性のみで、まだ派遣先も決まってない方もいました。お昼を一緒に食べる機会があったのですが、女子だけのランチは当時はキャピキャピ(古!)で意外と楽しかったのを覚えてます(結構女性たちはランチからモリモリ食べてましたね、あんなに細いのに)。

この研修中でかなり思い出に残っているのが、ちょっと怖い感じの客先からの電話でした。電話が鳴っても結構同僚女子が取らないので必然的に私がでる率が高確率になります。

「はい、○○株式会社の作田(私の仮名です)が承ります。」

「おい、先週頼んだ資料はいつできんだよ、いつ」

「は?申し訳ございません担当ではないので、担当者につなぎますが。。。」

「あの資料がないと話がすすまねーっていってんだよ!」

なんだこのチンピラ社員は、、、

「あの何様でしょうか?(なにさまじゃなく、どちらさまと聞くべきだろう!)。」

「はぁ、何様だと、てめーふざけてんのか?」

あ、やべぇぞ切れているよ、平謝りするかとも思わず、瞬間湯沸かし器のようにこっちが逆切れして

「はあ、あんたは名乗りもしないで、しかもうちの会社員全員がおまえの会社の案件全部知っていると思ってのか!」

(やべぇー、切れていってしまった。。。ショートな頭よ、これからどう収集つけんだ、おれ)

「くっ、△△株式会社代表の○○だよ、で貴社の担当者が田中さん。田中さんがいないなら折り返しするように言ってくれますか?」と急に態度が豹変した。

もちろんこの後、現場の上司に説教を長々とくらったことは言うまでもない。切れたらいかん、どんなときもと思い直した日でした。つづく。

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この記事を書いた人

みちしるべぇのアバター みちしるべぇ 経営コンサルタント

✓経営コンサルタント
✓FX歴は13年
✓趣味:読書、ゲーム、映画鑑賞、旅行大好きなアラ○○○のおじさん

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