偽サイトに騙された?!
ある日、日本で購入するとソコソコの値段がするヨーロッパ製の椅子をネットで検索すると通常価格の50%オフのショップを発見しました。安い!と思い、そのサイトを見てみると、口コミも掲載されており、評判もよさそう。会社情報を見ると日本法人で代表者の名前も記載しており、住所もGoogle Mapで検索すると実在してました。サイトもすごくきれいで他の商品もたくさん売っているようだったので、早速会員登録してさて購入ということになりました。クレジットカード払いも選択できるということだったので、何かあったら支払いを止めてもらえると思い、購入のための会員登録して、さてこれからクレジットカードの情報を入力すると思い、クレジットカードを手元に用意し、手続きを進めると。。。
あれ?ご購入ありがとうございました。いや、支払い手段を選択してないんですけど。
その後、自動応答メールが届いて追って担当者よりメール連絡があるとのことだったのですが、クレジットカードで決済ができなかったけど、クレジットカード決済にしてほしいとメールしました。すると、担当者と思しき人からメールが来て、今回は特別価格のため支払いは現金振込だけとのこと。特別価格?しかも支払現金振込のみ?、そんなのどこを見ても書いてないし。まあ、この値段で買えるなら良いと思い直し、振込先情報を待ってみると。
何と!個人名義の口座を指定してくるではないですか。え?このサイトは個人との取引の仲介サイトなのか? そんなことどこにもホームページに書いていない。ここで怪しく思い、なぜ個人の口座に振り込むのか?しかも代表者でもなさそうな名前に?と担当者に聞いてみました。この質問に対しての回答はなく、払わないと自動的にオーダーキャンセルということを督促するのみ。
疑念は深まるばかりで、メールアドレスをネット検索すると、何と偽サイト、詐欺サイトに多用されている@以下のアドレスだったんです。これはしまった!、個人情報を入れてしまった。しかも現金振込したら絶対何も商品が送られてこない、お金だけ取られるパターンだと思い、若干パニックになりました。まさか、自分が偽サイトに騙されるなんて。。。
次の日に消費者センターに電話したところ、電話対応で説明しきれなかったので、直接自治体消費センターにお伺いして話をきいてもらいました。事の経緯を話したところ、訪問する前に既に消費者センターの方がサイトをチェックしてくれており、「非常によくできたサイトですね、逆に本当に偽サイトなんですかね?」というくらい精巧にできたサイトです。口座が個人名義であること、記載された電話番号に電話したら、サイトで掲載されている会社とは全く別会社につながったことを説明。更に後で気づいたのですが、メールでやりとりした際の文章が日本人じゃないっぽかったんです。
「これはもうほぼ間違いなく詐欺サイトですね、お金は払ったんですか?」
「いや、まだ払ってないです」
「それは良かった。個人情報はもうあきらめるしかないですが、この手の詐欺はお金を取ることが目的なので、それほど心配しなくても良いと思います」
「わけわからない商品を送り付けて一方的に請求し続ける可能性も考えないとなので、家族の方にわけわからない荷物が届いても受取拒否するように言った方がよいですよ。」
ちきしょう!個人情報、パスワードも設定して入力してしまった。お金を支払っていないのは幸いだがまさか自分が騙されるとは。。。
偽サイトの見分け方はこれだ
私は普段からネットショッピングを利用しているので、ネットショッピングに対して抵抗がなかったし、また慣れていると自負してましたが、やられましたね。
今回の事象を反省して、どのように偽サイトかを見分けることができるか見直してみました。まずは極端に通常価格より安い場合は、偽サイトの可能性もありと考えながら対応した方が良いかもしれません。
①会員登録する前
1)メールアドレスのドメインはメジャーなものかを確認する
相手のメールアドレス@以下が普段みないようなかたちであれば要注意です。.co.jpなどのメジャーでどこでないドメインはあると思いますが、それでもこれ全く見たことないというものは避けた方が良いかもしれません。ネットで調べてみると、意外と使いまわされたメールアドレスがでてきて、警告してくれているサイトもありますので、ネット検索してみるのも良いです。全部が全部偽サイトとはもちろん言えませんが、本当に個人情報を入れて注文してよいか再考してみよう。
2)記載の電話番号に電話してみる
これは手間ですが、もしメールアドレスのドメインが謎な場合には、サイトに記載の電話番号に電話してみる。多分偽サイトであれば、まったく別の会社に繋がると思います。
②会員登録して購入してしまった後
1)支払方法が購入時に選択できなかった思い出す
まずは支払方法が選択できるとしていたに関わらず、選択できなかった場合は理由を聞いてみましょう。特別商品とか言ってきたにも関わらず、購入時にそのような記載がなかったら、購入を再考した方が良いです。
2)相手先からきたメールの文章が正常か確認する
相手先指定のメールアドレスに質問した際に、文章が本当に日本人が書いた文章かを確認してみてください。私の場合は後で読み返すとかなり変な日本語でした。
3)請求書に記載もしくはメール指示の振込先が個人口座の場合
この時点でかなり怪しいですよね。私はここで気づきました。お金振り込んだ場合、まずお金を取り返すことは不可能だと聞きました。
消費者センターの方に非常に丁寧に対応頂きましたが、結局は自分の身を守れるのは己自身しかいないと考えさせられる事件でした。因みに消費者センターは各自治体で窓口があるはずです。休日は東京のセンターに繋がるようですが、私が祝日に電話したときは全く繋がりませんでした。恐らく同じようなトラブルの相談がたくさんあるので、その対応で苦慮されているのかと思います。消費者センターはネットで調べるとすぐ連絡先が分かります。